株式会社サンブライト

機械・加工技術

地域企業と連携し、伝統工芸との融合を目指す

本社移転を機に自社製品開発を

サンブライトは創業20年の節目に東日本大震災の発生に伴う原発事故の影響で本社を福島県会津若松市に移転し、自社製品の開発に挑戦。アルミニウム素材に漆でコーティングしたくし「あいくし」を開発した。これからも最新のものづくり技術と伝統工芸の融和を目指している。

-サンブライトとはどのような会社ですか。

「マグネシウムやアルミニウム、ステンレスなどの精密部品の加工を手がけています。2011年3月に発生した東京電力福島第一原子力発電所事故により、福島県大熊町の本社が帰還困難区域に指定されたことから、会津若松市の河東工業団地に拠点を移して操業を継続しています」

-新たな製品開発について教えて下さい。

「光学レンズ部品やカメラ部品などの精密な加工技術とノウハウに自信を持っています。本社移転を契機に『自社製品を開発する』という新たな目標を掲げ、ピザ店で使う道具の試作からスタートしました。会津若松市は漆工芸など伝統的な工芸品が多くあります。地域特性を生かして、マグネシウムに漆でコーティングしたくしの製品開発にたどり着きました」

-製品の特徴は。

「開発では『最新のものづくりと伝統工芸の融合』を目指し、会津地域の企業と連携しました。マグネシウムを削りだした板に、漆で覆います。軽さや滑りやすさ、耐久性の高さを徹底的に追求しました。素材はマグネシウム製とプラスチック製の2種類があり、くし先と、くしの背に同一の曲線を加え、フィット感を出すなど機能性を高めました。漆は全面塗装や一部塗装など三つの製品をそろえました」

-今後の事業展開は。

「製品は『あいくし』と名付け、今年度内には販売したいと考えています。一番大切なことは『会津の素材、会津の企業連携で製品を完成させること』です。ゆくゆくはネット販売などを通じ、海外も含めた販路を拡大したい。会津から日本の伝統や技術を発信し、ブランド力を高めていきます」

代表取締役
渡邉 忍氏

サンブライトの精密な加工技術
アルミニウムに漆をコーティングした「あいくし」

ダイキャストメーカーと提携し、成形品から切削加工・表面処理・3D精密計測まで、お客様の精密部品加工のご要望に一括でお応えいたします。

最近では、これまでに培った精密加工技術とマグネシウム合金の加工技術を生かして、自社製品のくし「あいくし」を開発いたしました。

実用金属の中でもっとも軽いマグネシウム合金を採用し、会津漆や蒔絵などの伝統工芸技術を受け継ぐ地元企業と連携した製品開発となります。

弊社は創業以来、誠実・熱意・努力をモットーに、私たちの笑顔がお客様を笑顔にすることを信じ、マグネシウムで

世界がより軽く、便利に、快適になるよう、物づくりに励んでおります。

会社名 株式会社サンブライト
住所 〒969-3464 福島県会津若松市河東町工業団地2-3
TEL 0242-76-1020
FAX 0242-76-1021
URL http://sunbright-f.co.jp
担当者名 小森和行
部署 営業部営業課
役職 課長
E-mail komori.kazuyuki@sunbright-f.co.jp