株式会社葛尾電子工業

防災・減災・BCP

見守られている安心、高齢者の在宅生活を支援

葛尾電子工業では、在宅見守りシステム「見守りライン」を開発し、高齢者の孤独死が一つでも無くなるための製品を送り出している。

電話線のみで簡単接続可能に

―事業について教えてください。

当社は創業以来、電子機器や電子システムの製造、開発を行ってきました。東日本大震災以降は、高齢者の安否確認ができる在宅見守りシステム「見守りライン」を開発し、販売しています。

―同製品はどのようなものですか。

使用者が急病などの際に、緊急ボタンを押すことでコールセンターにつながるという製品です。また一定時間、人感センサーが反応しなければ、自動でコールセンターへ連絡するようにもなっています。加えまして外出時の管理も可能です。

当社の創業の地である福島県葛尾村では1人暮らしの高齢者が増えており、一つでも孤独死を減らすという思いで開発しました。

―同製品を開発した経緯は。

震災の影響で、OEM(相手先ブランド)生産の受注が減ってしまいました。そこで受注に左右されない製品が必要だと考え、開発を始めしました。また、人口減少と働き口を求める若者の流出が重なり、高齢者が増加してきたことも要因です。製品によって葛尾村の高齢者を見守りながら、雇用を生み出していきたいと考えています。

―製品の特徴を教えてください。

電話線に接続するだけで、簡単に使えるようになる点が一番の利点です。

また、我々が被災したときに停電する怖さも体験したので、非常時でも3日間ほどは動くようにバッテリーを内蔵しています。人感センサーを標準装備しているため、家中のどこで倒れてもコールセンターにつながるようになっております。

その上、金額については広く多くの家庭で導入されることを目指して、安価に抑えました。

製品仕様を含めましてお見積もりの依頼をお持ちしております。

―今後の製品展開は。

現在は福島県での製品運用が主ですが、県外にも需要があると思っています。特に住宅管理会社などに広く売り込んでいきたいと考えています。

代表取締役社長
松本 貞幸氏

急速な少子化・高齢化が進む現在、独居生活高齢者世帯の急速な増加が大きな社会問題になっております。現在普及している独居高齢者対策には緊急通報システムがあります。高齢者が万が一の時に機器のボタンを押すことで緊急通報するシステムです。

 

しかしながら、万が一の時の緊急通報に限られてしまうサービスであり、独居高齢者の生活を見守るのが難しいのが現状です。当システムは、一人暮らしのお年寄りの見守り安否確認を、見守り対象者にシステムを一切意識させることなく、センサーが自動的に感知し、フェールセーフ型の自動通報を低コストで実施できます。

 

すなわち、一般電話回線を使用することによりシステムの導入・運用がリーズナブル(装置や通信等に掛かるコストも安価)なことと、設計がフェールセーフ型の自立システムであることが最大の特徴となっています。当社は、この“見守りライン”をシステムとして提供してまいります。

会社名 株式会社葛尾電子工業
住所 〒963-4602 福島県田村市常葉町常葉古御門29-1
TEL 0247-67-1311
FAX 0247-77-2250
URL https://www.kdkinc.co.jp/
担当者名 星 徹
部署 営業部
役職 部長
E-mail hoshi@kdkinc.co.jp