株式会社eロボティクス

感染症対策(ニューノーマル)

福島から環境ビジネスとロボット産業 新創出

東日本大震災から10年の節目となる。福島県を中心に事業活動を行うeロボティクスは、洋上風力発電設置前の風況調査や異常気象の予測精度向上に、飛行ロボット(ドローン)を用いた空間情報収集に取り組む。

専門家と連携で防災医療事業強化

―事業について教えてください。

「計測機器を取り付けたドローンを飛ばし、高度1500m程度の気象情報や有害物質を検出し、データを提供する事業を行っています。近年、ゲリラ豪雨のように地上計測だけでは把握することができない気象が多発しています。防災の観点から、計測データを活用できるでしょう。今後は火山の噴煙予測や洋上風力発電設置のための事前計測へ展開できると考えています」

―気象情報を調べるのにドローンを使うメリットはどこにあるのでしょうか。

「空中での停止(ホバリング)が容易な点です。一つの地点で停止することで、地上とは異なる定点の観測が可能になります。当社では同時に複数機のドローンを制御するシステムを活用し、複数のデータを集めることができるので、正確性も高まります」

―今後、事業を拡大する上での課題は。

「センシング技術の改善を進めなければなりません。現在のセンシング機器はドローンに装着することを想定していません。そのため、ドローンの機体が傾くなどした場合に、正しく計測できるのか検証が必要です。改善には専門家との連携が欠かせません。また、活用の幅を広げていくために、データを検出するだけではなく、将来的には当社が解析する業務を担っていきたいです」

―ドローンのほかにもコロナ禍ならではの製品もあります。

「陰圧クリーンドームです。原発での設備交換の際に、放射性物質が広がらないように空間の一部分を閉じ込め作業します。その手法を応用しました。新型コロナウイルスの患者はクリーンドーム内で過ごし、ウイルスが院内に広がることを防ぐことができます。医療現場の最前線で働く方々は常に感染のリスクにさらされています。ウイルスよりも粒子が小さい放射性物質において、効果を発揮してきた技術ですので、感染症対策にはこの上ない製品です」

代表取締役
板羽 昌之氏

製品名:簡易陰圧装置 可搬型陰圧クリーンドーム

名称・型式:ストレッチャー・手術台タイプRCD-01V0/ベッド・寝台タイプRCD-02V0

製品特徴:HEPAフィルター付き排気ユニットによりドーム内は常に陰圧に保たれます。ドームで隔て、局所的に封じ込め、最前線で働く医療従事者の感染リスクを軽減します。
ドームの視認性は高く、日常のケアもファスナー部からアクセスが容易です。医療従事者の安全・安心を第一に、今後、最も必要とされる最新の簡易陰圧装置です。ドームの視認性は高く、日常のケアもファスナー部からアクセスが容易です。医療従事者の安全・安心を第一に、今後、最も必要とされる最新の簡易陰圧装置です。
なお、福島県立医科大学付属病院の医療関係者の皆さまからの医療ニーズなどを参考に商品開発を進め完成させました。

会社名 株式会社eロボティクス
住所 〒975-0071 福島県南相馬市原町区深野字入龍田117-4
TEL 0244-26-7175
FAX 0244-26-7176
URL https://www.e-robo.jp/
担当者名 皆川好則
部署 事業本部
役職 本部長
E-mail y-minagawa@e-robo.jp