株式会社デクシス

デクシスは医療資材や医薬品、自動車部品、電子部品などの細やかな製品の外観を自動で検査できるシステムの開発販売を手がける。働き方改革推進や人手不足などを背景に、高品質なモノづくり分野に向け欠かせない領域であり、高まる自動化ニーズに積極的に応えていく。

手のひらサイズ検査市場に特化

－最近のお客さまのニーズは。

「顧客層に多い医療資材や医薬品などの分野では、新型コロナウイルスの感染拡大で一時期は設備投資を控える動きがありましたが少しずつ回復しています。異物混入が許されないフィールドで、品質管理の要として当社システムが用いられています。また従業員が自宅待機しなければならない場合などを考慮し、検査工程の自動化ニーズは大きなトレンドとして続きます」

－新しい市場をどのように開拓していきますか。

「自動車部品、電子部品だけでなく建材業界など新たなニーズが広がっています。ＡＩを活用する開発を進めており、複雑な画像処理の設定が簡略化する見込みです。当社の外観検査装置を取り扱うシステムインテグレーターの販売を後押しするとともに、ユーザーの迅速な検査工程の立ち上げを支援していきます」

－ここ数年で山形県での主力生産拠点の稼働、
タイでの技術サポート拠点開設など地盤固めをされています。

「山形県天童市での拠点では地元企業との連携を進めています。またタイでは営業は現地の商社に、生産は現地のアライアンス企業に委託し、我々はユーザーとの間を取り持つ役目を担っています。このようにアライアンス先と連携した動きで技術を磨いています」

－手のひらサイズの対象物に対する検査に特化されていますね。

「人が手で持って検査する工程はまだまだたくさんあります。検査スキルを人手に頼らず、さまざまなシーンで人為的なミスをなくしていきたいです。画像処理のコア技術とシステム技術を併せ持つ強みを生かして、デクシスにしかできないことをつきつめていきたいと考えています。こうした分野で困りごとがあればぜひご相談ください」